ほっぺたの内側に線が付いていませんか?

【ブラキシズム ①】

 

近頃、患者さんのほっぺたの内側に波のような線が付いている方が多くて驚く。

30年くらい前は、体格のよい中年の男性に、こんな線を見つけることが多かったのだが、

最近は男女を問わず、若くてはかなげなOLの方にもみられる。

 

この波線の正体は「上下の歯の圧痕」。原因は噛み締めである。

咬筋(ぐっと噛むとモリッと盛り上がるほっぺたの筋肉)の緊張が起きていた証拠なのだ。

ほっぺたに歯の痕がついたからって何の問題があるの?と思われるかもしれない。

問題はほっぺではなくて「歯」である。

 

歯の磨耗や歯の破折、クラック、知覚過敏、歯周病の悪化、詰め物や被せ物の破損。

これらはすべて、歯に過剰な力がかかることによって、ひき起こされる。

 

チェアサイドで、こうした問題がある方にお聞きすると、パソコンを長時間使う方が多かった。

特に、ラップトップ(ノート型)PCで、視線が下向きになると起こりやすいようである。

ラップトップをお使いの方は、台を使うなどして正面を向いて仕事が出来るようになさるとよいと思う。

 

噛み締めをしている方に見られるもう一つの証拠は、骨隆起である。

下顎の内側に、ぽこぽこと丸い、骨の「こぶ」が出来ている。

 

「ほっぺたの内側の線」と「下顎のこぶ」が有った方は、注意が必要である。
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2015年における日本の平均寿命は、男性が80.79歳、女性が87.05歳となった。

長い人生なのだから、歯を壊さないように大切に使っていただきたい。

 

 

 

さとみデンタルオフィス

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